ノー残業デーはマナー違反!? 正しい労働時間の真実!
ノー残業デーはマナー違反です。
知っていましたか?
毎日毎日遅くまで働くサラリーマンが多い日本。
「働き方改革」という言葉がどんどん浸透していますが、それでも残業はなかなか減らないという二流三流企業勤めの方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、企業によっては働き方を変えようと試みているところもあり、個別にノー残業デーを設定している会社も存在します。
ですが、このノー残業デーは重大なマナー違反なのです。
その理由について見ていきましょう。
前置き
先日Twitterにこんな記事が流れてきました。
CNNのニュースによれば、ハンガリーで年間400時間の残業を認める法案が議会を通過したことに対し、民衆が暴徒化したとのこと。
ハンガリーではこれを『奴隷法』と呼び、抗議活動が続いています。
年間400時間とは、一体どれくらいなのでしょうか。
ざっくり計算すると、大体月にして33時間、20日稼働として日で2時間弱の残業時間ということですね。
色んなところで言われていますが、ジャパニーズは奴隷の集まりというわけです。
ノー残業デーがマナー違反の理由
では、いよいよ本題に入りましょう。
どうしてノー残業デーがマナー違反なのでしょうか。
私は、先日こんな記事を書かせていただきました。
www.nonbiri-mattari-yukkuri.com
ざっくり言うと、以下のとおり。
・労働基準法で定められている ”標準の” 労働時間の "限界" は8時間まで。
・日本の企業は、どこも限界ギリギリの8時間労働を当然としている。
・限界を超えてなお、時間外労働まで要求するのはおかしい。無能。
・一流企業は、6時間程度の労働をさせ、かつ効率よく終わらせるもの。
ということで、ノー残業デーを設定することがマナー違反である理由はもうお分かりでしょう。
何故なら、定時前に仕事を終わらせることが常識だから。
毎日ノー残業デーなのが、本来当たり前だから。
したがって、新たにノー残業デーを設定するのはマナー違反です。
だってそれが当たり前なんですから。
ノー残業デーのない、正しい労働時間はどれくらい?
労働基準法に則った正しい労働時間は、どんなに働いても6時間までです。※後述
安全率という言葉をご存知でしょうか。
例えば、エレベーターには定員や限界重量が記載されていますよね。
「1,000kgまで乗れます!でもそれ以上になると警告音がなります!」
という表記です。
1,000kgを超えた瞬間にエレベーターを吊ってるワイヤーがぷっちんして急降下しちゃうという表記ではありません。
実際には、1,000kgまでと謳っている場合でも、本当は1,500kgまで大丈夫というケースがあります。
これが安全率の概要です。
「設計上の最も過酷な条件(上の例だと1,500kg)までは耐えられるんだけど、安全を考慮して最過酷条件よりも緩和した数値(1,000kg)を限界と定めましょう」
という考え方ですね。
では、労働基準法ではどうでしょう?
労働基準法で定める、1日に労働してもよい限界の時間は8時間でしたね?
気付きましたか?
そうです。
私たちは安全率を全然考えられていません。
陸上選手のボルトは100mを9秒台で走れるから、フルマラソンは1時間7分で走れるとか言ってるのと同じです。
人間は限界を出し続けることができません。
限界を出し続けていたら、いつか体が壊れてしまいます。
正しい労働時間を計算してみよう!
では、これらを踏まえたうえで、適切な労働時間を計算してみましょう!
人間に安全率を適用すると、まあ大体1.3くらいがいいんじゃないかと思います。
言い方を変えれば、70%くらいの力を出すって感じでしょうか。
本気出さないけど、まあそれなりに頑張るか!という力の入れ具合です。
そうすると、労働時間8時間の70%=5.6時間となります。
間にちょこちょこ休憩を入れて、合わせて 6時間!
はい、適切な労働時間が出来上がりました!
これ以上労働をさせると過負荷状態になりますので、企業の方はやめて下さいね。
いかがでしょうか。
ノー残業デーという概念ができたのは最近ですが、そんな必要は当然ありません。
ノー残業が基本的なことなんですから。
しかしながら、団塊の世代の方々は口々にこう仰います。
「俺たちが若い頃は、深夜になっても働いたんだぞ!!」
それはそれは、随分仕事の遅い無能だったんですね~。
老害の戯言は受け流し、あなたの適切な仕事時間を守ってお仕事に励みましょう。
今後も新しいマナーを発信していきます!